コラム Column
「実家にある大量の古いアルバム、どうにかしてあげたいけれど……」
大分のご実家に帰省するたび、押し入れの奥に眠る大きなアルバムを見ては、そんなもどかしさを抱えていませんか?
決して「邪魔だから捨ててしまいたい」わけではない。むしろ、親御さんにとって大切な人生の足跡だと分かっているからこそ、下手に触ることも、無理に片付けを促すこともできない。それが、親を大切に想う子ども世代の優しい本音ではないでしょうか。
実は、親御さんご自身もまた、「そろそろ整理しなきゃいけない」と頭では分かっていながら、一人では手がつけられずに困っているケースが非常に多いのです。
■ なぜ、親にとってもアルバムは「整理しにくい」のか
高齢になられた親御さんにとって、重いアルバムを高い棚から引っ張り出すのは肉体的な負担を伴います。しかし、それ以上に高い心理的なハードルがあります。
それは、ページをめくるたびにあふれ出す、あまりにも豊かな「記憶の波」です。
写真の一枚一枚に、若き日の挑戦があり、あなたを育てた日々の愛おしさがあり、懐かしい人との別れがあります。一人でその膨大な記憶と向き合い、仕分けをしていく作業は、精神的にとてもエネルギーを消耗することなのです。
親も整理しにくい。自分も下手に触れない。
そうして実家の押し入れの奥で、大切な思い出たちが誰にも見られず、ただ静かに眠り続けてしまう。それはとても切ないことです。
■ 欲しいのは整理整頓ではなく、「もう一度、語り合う時間」
Concierto(コンシェルト)が提供する「Life Book」は、アルバムをただ小さく処分するためのサービスではありません。私たちは、ご家族の間に漂うそのもどかしい優しさに、そっと寄り添うために存在しています。
「このお写真は、どこへ旅行に行かれた時ですか?」
「この時、どんな音楽が流れていましたか?」
知識と傾聴の技術を持ったカウンセラーがご自宅へ伺い、親御さんと一対一で対話を重ねながら、写真の奥にある物語を優しく、丁寧に聞き出していきます。
親御さんは、カウンセラーに人生を語ることで「自分の歩んできた道は間違っていなかった」と深く安堵し、自己肯定感を取り戻されます。
そうして紡ぎ直された物語を、私たちは一冊の洗練された「物語の書(Life Book)」へと昇華させます。
■ 大切な思い出に、もう一度「居場所」を
触れられずにいた大きなアルバムが、リビングの特等席にいつでも置ける、軽くて美しい一冊の美しい本に生まれ変わる。
それは、親御さんにとっては自分の人生を愛おしみ、安心して明日を迎えるための大切な儀式と言えるかもしれません。
そしてあなたにとっては、「下手に触れなかった親の想い」に本当の意味で寄り添い、未来へと受け継ぐための、これ以上ない親孝行の形です。
思い出を、重荷のまま眠らせないために。
「語ることで、新しく遺す」という温かい選択肢を、私たちと一緒に選んでみませんか。
【執筆者:吉岡 恭介(Concierto代表)】
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